暦のうえでは立冬に入ったが、南房総・勝浦は溢れんばかりの陽光が降り注ぎ晩秋とは思えないほど。「ミレーニア勝浦」から3kmほどの守谷海岸へ出かけると、道の向こうに青い海が輝いていた。
煌めく海にルアーを投げる釣り人、
入り江で海上散歩を楽しむSUP、
ポカポカ陽気のなか、思い思いの海遊びを楽しんでいる。
そして、太平洋を後に天津から清澄山系の七里川渓谷へ向かうと、赤や黄に染まりはじめた樹々がポツポツと現れ始めた。
季節の移ろいを感じさせる緑から赤に変わるグラデーション。
房総丘陵の紅葉は関東地方で最も遅いと言われ、例年11月下旬から12月上旬に見頃を迎える。
冬の入り口に入ってようやく秋色に色づき始める山々。房総半島の温暖さを何より雄弁に物語っている。
しかも道沿いには山茶花が咲いていたり、なぜか桜が咲いていたり自由気まま。季節にとらわれない何とも言えぬおおらかさも南房総の魅力。眺めているだけでほっこりとした気持ちになってくる。