酪農というと北海道というイメージがあるが、我が国で初めて乳牛が放牧されたのは千葉県。八大将軍・徳川吉宗がインドから白牛を輸入し、南房総の嶺岡牧で飼育し乳製品を作ったことが酪農の始まりといわれ、千葉県は現在も酪農がとても盛んだ。
搾りたての新鮮な生乳を使って乳製品を作る牧場も多く、いすみ市にある「高秀牧場」にはチーズ工房があり、その日の朝に搾った牛乳を用いてこだわりのチーズが手作りされている。
「高秀牧場」のチーズは、2015年に開催されたチーズの国際コンクール「モンディアル・デュ・フロマージュ」でスーパーゴールドを受賞するなど、世界的に評価が高い。
搾りたての牛乳を使ったジェラートをはじめ、自家製チーズや牛乳を使用した軽食メニューが味わえるカフェを併せ持つミルク工房もある。
また「高秀牧場」では、牧場の牛の糞を用いた堆肥で農地を肥やし、牛の飼料を育てる循環型酪農を実践中。飼料の自給率100%を目指している。
酪農発祥の地・千葉県の牧場は、新たなチャレンジに満ちている。