2018/12/14 02:41:50
テーマ:伝統・文化・歴史

房総の寺院は、奈良や京都に比べて歴史が浅いと思い込んでいたが、千倉に開基1,300年を迎える古刹があった。奈良時代の養老2年(718年)創建と伝えられる檀特山 小松寺(だんとくざん こまつじ)で、千倉と館山を結ぶ県道188号線の南に広がる山の奥にある。

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小松寺には、中世以前に制作された仏像が23体も安置されており、ご本尊の『薬師瑠璃光如来』像は、約1,100年前の平安初期に制作された千葉県内木彫仏では最古の像。しかも60年に一度だけ御開帳される秘仏である。

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その秘仏が、開基1,300年を記念して特別開帳されていると聞き、公開最終日ぎりぎりの12月9日に小松寺を訪ねてみた。

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千倉というと海や花畑のイメージがあるが、小松寺のある内陸はとても山深く、深い原生林が広がっている。モミジをはじめとする落葉樹が多く、訪れた12月9日はまだ紅葉が残り、小松寺の境内を鮮やかに彩っていた。

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小松寺は、平安時代前期と江戸時代後期の二度にわたって火災に見舞われ、現在の本堂は、1,800年代の安政2年に再建されたものといわれている。
苔むした石段を上り山門をくぐると、開基1,300年法会の垂れ幕が懸けられた本堂の前に出る。

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本堂内は、撮影禁止のためご紹介できないが、ご本尊の『薬師瑠璃光如来』像を中心に、日光・月光菩薩、不動明王、毘沙門天、十二神将、十一面観音菩薩、聖観音をはじめとする仏像が安置された堂内は、荘厳な空気に包まれ、下界と隔絶したまさに異空間。開基1,300年という記念すべき節目に、秘仏『薬師瑠璃光如来』のお姿を拝むことができた御礼と感謝の気持ちを心の中で念じ、深く一礼。12月9日以降、『薬師瑠璃光如来』像は秘仏となり厨子の中に安置される。

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また本堂に向かって右側にある薬師堂には、頭を撫でて手を合わせると除病の功徳があるというお賓頭盧者様(おびんずるさま)がいらっしゃり、頭に手を乗せ撫でてみると、そのやさしさ、なめらかさ、奥深さに驚愕。幾万にも及ぶ人々の願いを受け止めてきたお賓頭盧者様の包容力の広さ、有り難さを実感した。

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受付で販売されていた「開基1,300年記念図録」を購入し、小松寺の歴史と寺宝に関する解説を読み、その歴史の深さにあたらめて感動。南房総に、奈良時代から続く古刹があり、平安時代初期に制作された秘仏が安置されていたとは、驚くばかり。もしかしたら自分が知らないだけで、房総半島には貴重な歴史遺産がまだまだたくさんあるのかもしれない。

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