ライフスタイル/南房総・体験レポート

「ミレーニア勝浦」を拠点に、楽しむ!味わう!くつろぐ!体験レポートをお届けします。
海辺の暮らしならではのライフスタイルに触れてみてください。

■レポート一覧

  • 1│船釣り万歳!
  • 2│シーカヤック体験
  • 3│美味!天日干し
  • 4│路線バスの旅
  • 5│痛快!防波堤釣り
  • 6│体感!定置網漁
  • 7│探訪!老舗酒蔵
  • 8│房総産・天然伊勢海老
  • 9│南房総で、春を先取り!
  • 10│旧国道、絶景めぐり
  • 11│SUPで海上散歩
  • 12│大多喜、心の旅。
  • 13│さすらい海岸通り
  • 14│生きた水、 久留里。
  • 15│奥房総の山里へ
  • 16│カフェin 勝浦
  • 17│『八犬伝』の舞台へ
  • 18│人工衛星と対話する勝浦
  • 19│教えて!海藻博士!!
 
Vol.18

人工衛星と対話する勝浦。

朝、海岸を散歩していると、砂浜に打ち上げられた海藻をよく見掛けます。
緑、茶、赤…、色も形も様々な海藻に興味津々、
食べられるのかな?何て名前だろう?と思う方もきっと多いはず。
そこで、藻類学の専門家・菊地則雄さんと一緒に干潮の海岸へ。
面白くてためになる海藻豆知識をお届けします。

 

 エメラルドグリーンの海と白い砂浜が広がる勝浦のビーチは、南国リゾートを彷彿とさせると評判で、よくTVドラマやCMのロケ地にもなっている。しかしながら季節の変わり目や潮の満ち引きによって風景が一変。波打ち際に大量の海藻が押し寄せ、砂浜を覆い尽くす日もある。
 そんなビーチパラソルが似合いそうもない風景にたじろぎつつ、海藻一つ一つをじっくり見ていると色も形も多種多様でなかなか面白い。なかにはスーパーで売っている海藻サラダに入っているようなものもある。
 拾っては見てを繰り返すうち、海藻について詳しく知りたくなり、[勝浦海中公園]の向かいにある[千葉県立中央博物館分館・海の博物館]を訪れた。

海藻の林が広がる勝浦沖

 [海の博物館]は、海の自然を体験することをテーマに、海の生き物と触れ合ったり、海への好奇心をふくらませたりする観察会や講座を開催している。各分野の研究員が、海の生き物に対する様々な質問に応えてくれる
 [海の博物館]の主任上席研究員で藻類学を専門にしている菊地則雄さんに、勝浦の海岸には何種類ぐらいの海藻があるのかと聞くと、[海の博物館]前の磯だけでも、一年を通して200種類ほどの海藻が見られるとのこと。

 海藻は岩場のような硬い所に生えるため砂地ではほとんど見られない。勝浦沖には広大な岩礁域があり、黒潮と親潮が交わる海域で養分が豊富。海水の透明度が高く、光合成に必要な太陽光が水深20m以深まで届くなど、海藻の生育に適した環境が整っているという。そのため勝浦の海には、ワカメ、ヒジキ、テングサ、ハバノリ、アオノリなど食用の海藻がたくさん自生しており、漁業者によって採取されている。

 水深5〜20mの海底には、大型の海藻であるカジメの大群落が広がっており、[海の博物館]では、勝浦沖鵜原島周辺のカジメ海中林の様子をジオラマで展示している。カジメは昆布の仲間で、高さが2mほどまで成長し、群れて生える様子が陸上の林に似ていることから、カジメ海中林と呼ばれている。
 「カジメは美味しくないので人間は食べませんが、海藻をエサにするアワビやサザエにとっては大好物。海中林は、イセエビやカニが外敵から身を守るための住みかにもなっています。人間の食用にこそなりませんが、カジメは高級食材のアワビやイセエビを育てるのにとても重要な海藻。大いに人の役に立っているのです」と菊地さん。

 また明治から戦中にかけて、カジメから取れる塩化カリウムを火薬の原料に使っていた時代もあり、守谷に火薬工場が作られ、近隣の漁師たちは、盛んにカジメを集めていたという。
 聞けば聞くほど奥が深い海藻。波打ち際に雑然と漂着する海藻にも、それぞれ様々な特徴があるのだろう。
 海藻観察をするなら、菊地さんも同行してくださるとのこと。潮が一番引いている大潮の干潮時なら、漂着した海藻だけでなく、満潮時には見えない浅瀬の海藻も見られるという。さっそく気象庁のホームページで干潮の時間を調べ、海藻観察に出かけることにした。

干潮の海岸に多彩な海藻

 今回、海藻観察の場所に選んだのは、勝浦湾の西側に位置する串浜海岸。広々とした遠浅の海で、色々な海藻が漂着しているはずだ。
 干潮の2時間ほど前に行くと、期待通り海藻が砂浜に打ち上げられており、潮が引きはじめた浅瀬では、岩に生えた海藻が露出している。
 糸状や葉状のもの、石を覆う苔状のもの、ヌルヌルしたものやサンゴのように硬いものなど、波打ち際をちょっと歩いただけで、色も、形も、触感もまったく違う海藻が次から次へと見つかった。白いトレーの上に並べてみたら、まるでアートのようだ。

 フェルトのような手触りのモフモフした海藻を菊地さんに見せると、
 「これはミルといって、深いところでも光を取り込めるように黒っぽい独特の色素を持っています。ミルという海藻は奈良時代にはとても貴重な食品で、当時の税金租庸調≠フ一つとして朝廷に納められていたんですよ」と、即座に海藻の名前と特徴を教えてくれた。
 食用の海藻として、佃煮にすると美味しいアラメ、日本海側ではよく食べられているアカモク、刺身のツマに使われるオゴノリなどが見つかった。

 但し、打ち上がっている海藻を口にするのはとても危険。海藻自体が無毒であっても、有毒なプランクトンや生物の卵等が付着していると食中毒をおこす場合がある。食用の海藻は、漁業者が採取した市販のものを選びたい。
 ちなみに海藻が美味しく食べられる時期は、冬〜3月頃。特に天然のワカメの歯ごたえや風味は、養殖ワカメにはない味わいだそうだ。旬の天然ワカメが店先に並ぶ日が待ち遠しいですね。

勝浦宇宙通信所│施設見学のご案内

 平成11年3月、豊かな自然を保つ房総半島の海に直接 ふれあえる博物館として千葉県勝浦市で開館。房総半島 の海の生態系の紹介をはじめ、周辺の海岸で、海の生き物 の観察会を開催するなど体験型イベントも数多く開催 している。

所在地/〒299-5242 千葉県勝浦市吉尾123
開館時間/9:00〜16:30(入館は16:00まで)
休館日/毎週月曜日、年末年始

(その他、臨時開館や臨時休館あり。詳しくはHPをご覧ください。)

見学のお問い合せ

.0470-76-1133 FAX.0470-76-1821

http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/

ミレーニア勝浦販売センター TEL:0120-310-391 営業時間:9時〜17時(水曜定休)〒299-5246 千葉県勝浦市興津久保山台6-1 Tel:0470-76-4331 Fax:0470-76-4361 資料請求はこちら 来場予約はこちら